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滝沢充子
中村倫子
株式会社インクアンク
滝沢充子

滝沢充子 (生ゴミ先生) 生ゴミ先生の演技教室

桐朋学園短期大学演劇科卒業後、パルコ劇場・博品館劇場などで、五社英雄氏、福田陽一郎氏らの
演出助手として商業演劇での経験を積み、演出を学ぶ。

その傍ら、幼少の頃から親しんだ日本舞踊と、後に踏み込んだモダンバレエの世界を融合させ、
更に殺陣を取り入れた日本人にしか出来ない"オフバランス"なパワーダンススタイルを確立する。

その実践の場として、自らが代表となり MUSICAL COMIC COMPANY「ザ・ミスフィッツ」を主催。
当時の演劇界では「こんなものは演劇ではない」と罵倒されるも、
「これは演劇ではなくエンターテインメントだ!」と一切揺るがぬ姿勢で作品を発表し続け周りを圧倒。
最終的には演劇専門誌で五ツ星を獲るまでに至った。

滝沢のエンターテインメントは舞台だけにとどまらず、当時ブームだった全国の博覧会のパレード演出や
CMの演出など多岐にわたる。
しかし華やかな現場を次々と渡り歩く中、「役者たちはもっと出来るはずだ!」という思いが常に頭から離れず、
いつしか第一線から離れてしまう。

そんな滝沢に転機が訪れる。
1999年ハリウッド映画「SHOGUN COP」にプロデューサーとして参加する事によって、
アメリカの生の演技の現場に触れ、名も無い端役の役者でさえメソードの基本が出来ていることを肌で感じ、ヒントを得る。
プロデュース業で1年間渡米を繰り返し、試行錯誤の末、ついに2003年に独自の演技メソード「Jメソード」を確立する。

その成果は2005年05月公開の鈴木清順監督ミュージカル作品「オペレッタ狸御殿」(カンヌ映画祭栄誉上映作品)
に遺憾なく発揮された。世界的ハリウッド女優のチャン・ツイィーやオダギリ・ジョー、薬師丸ひろ子らに多数振付、
ポージングも担当。本編に幾度となく登場する美しい浮世絵を思わせるような役者達のポージングの数々は、
滝沢が清順監督の独特な世界観を汲み取り形式美に昇華させた結果であり、「Jメソード」技術論の証明となった。


では滝沢が提唱する、「Jメソード」とはなにか?
それは「日本独自の形式美とメソッド演技の融合、およびタレントの個別の個性魅力開発発展技術」である。

滝沢は、その「Jメソード」をもって原石を見抜き、磨き上げ、一流のタレント・モデル・役者、
「いつまでも愛されるタレント・モデル・役者」を作り上げることを目的としている。

そして、滝沢の「Jメソード」が周知の事実として実を結んだのが近年。
それまで多くの新人の中に埋もれいていた一女性タレントを2013年「NHK朝ドラヒロイン」ヘと変身させ、
流行語大賞を獲るほどのムーブメントを起こすまでに彼女の魅力を開花させた。
また、朝ドラヒロインとまったく正反対の役柄にもかかわらず、2014年公開初主演映画が大ヒットに繋がったのも、
彼女が成功に奢ることなく、その後も継続して滝沢のレッスンを受けていたからに他ならない。
これも「Jメソード」の揺るがない実証なのである。

日本では、演技指導という立場の者が、長期にわたってタレントからの絶大な信頼を得るという例は少ない。
それは、それぞれが指導する分野が限られていることにも起因していると思われる。習い事的な存在と言える。
「Jメソード」は指導する分野を限定しない。また、指導する対象も限定しない。
他にもあの人が?!と驚くような面々を指導してきたが、業務上の守秘義務のためここでは控えさせていただこうと思う。


また余談ではあるが、前出の女性タレントへのレッスン中に「あなたはこの仕事をしなければ生ゴミね!」と言ったことを
彼女がメディアで公言したことから、何故か滝沢が「生ゴミ先生」として有名になる。
さらにはCX『とんねるずみなさんのおかけでした』に出演の際に、滝沢を「52歳の友達」と紹介したことで、
滝沢の代名詞に「52歳」も加わることとなった。
最近では街中で「52歳」「生ゴミ先生」と呼ばれるようになり、複雑だが少し嬉しい日々をすごしている。